キーンコーンカーンコーン・・・
 
何とかHRも授業も一通り抜けた転校初日。
 
(・・・お兄ちゃんと同じクラスにはなれたものの・・・)
 
当の本人は違う人と話しこんでてこっちの事気にも掛けてないし。
 
ちょっと位気にしてくれてもいいのに・・・お兄ちゃんの馬鹿。
 
心の中で悪態を吐いて、再度周りを見回し、更に深く溜息を吐きたくなった。
 
 
(やっぱりグループ出来てるから・・・浮くよね、そりゃあ・・・)
 
今、私は教室内で浮いている。
 
休み時間中の教室はやはりグループや友達同士で固まって雑談をしている人が大半。
 
当然、転校生である私は肩身の狭い思いをする訳で。
 
(話せそうな人を探してみようかな・・・)
 
隣に目を向けて、様子を伺う。
 
隣の席には(一応)先日知り合ったばかりの侑魔君が居るけど、今はやっぱり違う人と雑談中。
 
何か二人共マイペースに思い思いの事をしながら、それでも話しを続けている。
 
完全に二人の世界に入ってる・・・。
 
ならばお兄ちゃんは、と視線を移せば、やっぱり緑髪の人と楽しそうに・・・恐らくかなりディープな話題で盛り上がり中。
 
あっちも入りがたい世界が広がってる・・・。
 
ならば、と最終的に見つけたのは、壁際で楽しそうに話しこんでいる四人組み。
 
ただ、これまたかなりディープな話題を話しているのか・・・時折聞こえる単語がアレだ。
 
それぞれを見渡して、私は・・・。
 
 
 
▽【侑魔達に声を掛ける】
▽【壁際で話している四人に声を掛ける】
▽【じゃれあっている二人に話しかける】